液状シリコンとオイル
恥丘・大陰唇に液状シリコンやオイルを注入された方の修正方法
液状シリコン、オイル、成分不明の物質は体内で分解されず、数か月から数年後に問題が生じることがあります。当院ではまず内部に何があるかを検査で確認し、あなたに合った治療計画を立てます。
これらの物質を注入すると何が起こるか
液状シリコン、パラフィン、各種オイルは体内で分解されない物質です。そのため体は炎症と線維化によって物質を包み込もうとし、しこり(siliconoma または lipogranuloma)が形成されます。一部が鼠径部、太ももの内側、小陰唇へ移動することもあります。問題は注入後まもなく生じることもあれば、何年も経ってから生じることもあります。
よくある症状
- 触れて分かる硬いしこり、または皮膚表面の凹凸
- 腫れ・炎症・赤みを繰り返す
- 皮膚の変色・黒ずみ・硬くつっぱる
- 形の左右差やゆがみ
- 注入物が鼠径部や太ももの内側へ移動している
- 長時間座ったとき、歩行時、性交時の痛み
溶解注射や吸引で除去できない理由
ヒアルロニダーゼが溶解できるのはHAフィラーだけです。液状シリコンやオイルは組織や線維組織の中に入り込んでいるため、吸引や圧出による除去はできず、炎症を悪化させるおそれがあります。
治療の流れ
超音波検査注入物の種類と範囲を確認します。場合により MRI 検査を追加することがあります
まず炎症を治療炎症や感染がある場合は、まず医師が薬で落ち着かせます
一緒に治療を計画経過観察、薬物療法、手術のいずれが適切か、それぞれの利点と限界とあわせてご説明します
必要に応じて手術施設へご紹介手術の範囲に適した外科医または病院と連携し、検査結果もお渡しします
経過観察治療後も継続してケアし、組織の準備が整った段階で形の調整を計画します
シリコンの上から何かを注入すべきではありません
シリコンやオイルが残っている部位にフィラーなどを注入すると、炎症が悪化し、修正がより難しくなるおそれがあります。必ず事前に検査と計画を行ってください。
よくあるご質問
何年も前に注入しましたが、まだ修正できますか?
はい。ただし年数が経つほど線維化が進んでいることがあります。治療を計画する前に、医師が超音波で範囲を評価します。
レーザーや吸引で除去できますか?
これらの物質は組織の中に入り込んでいるため、吸引やレーザーでは取り切れず、炎症のリスクもあります。除去が必要な場合、主な方法は手術です。
症状がなくても除去する必要がありますか?
すべての方に必要なわけではありません。医師が診察し、経過観察と治療のどちらが適切かをご提案します。